活動紹介 − 市政情報議会報告

【16.04.17】乙川人道橋 2億6千万円 追加補正

総額21億円(18億4千万円の当初計画に2億6千万円の追加工事)

  4月8日に岡崎市議会臨時議会が開催され、乙川人道橋の追加工事(2億6千万円)議案が賛成多数で可決されました。日本共産党市議団と無所属議員1名が反対しました。

  現在、殿橋の上流に、幅⒙mの人道橋をかける工事が進められています。総額⒙億4千万円の計画でした。
昨年11月から始まった工事(左岸橋台と2本の橋脚築造)において、橋脚を立てるためのくい打ちをしていたところ、硬い岩盤にあたり、打ち込みに時間を要し、そのために5月までの工期が長引き、渇水期内(11月〜5月)に完了できず、いったん足場を取り外し、11月から足場を再設置します。そのために2億6千万円の工事費が追加となります。橋の総予算は21億円となります。

日本共産党岡崎市議団はこう考えます

「人道橋」の建設による経済効果もはっきりとした数字で表すことができません。
消費税の増税、介護・国保など保険料の値上げ、そのうえ年金引き下げと市民は生活が苦しくなるばかりです。「人道橋」の建設は市民の理解できるものとはなっていません。
この機会に市民に是非を問うべきです。岡崎市では、コミュニティバス、同報無線、少人数学級、教室の扇風機など、西三河の自治体の中でも遅れています。
 保育園に入れなかった子どもが76名、特養の待機者は県下でも1,2位の多さです。昨年度整備した河川敷の排水、スロープは車いすも通れ喜ばれています。市民の声を聞き、計画に見直すべきです。

橋をつくる必要性はどこにあるのか

日本共産党市議団は、「市民に乙川リバーフロント事業のことを聞くと多くが『知らない』『あんなところに橋をつくってなにになるのか』という意見だ」と述べ、改めて人道橋の必要性についてただしました。

◆人道橋の通行量
(質疑)「殿橋、明代橋、潜水橋、人道橋の4橋の現在一日あたり(休日)3720人の通行量を300人増やし、4020人にするのが目標値」と説明されてきましたが、具体的にどの橋が何人増えることを想定しているのか。またそれは観光客か。
(答弁)具体的にどこの橋に何人通りかは分からない。

◆経済効果は
(質疑)康生や伝馬の人達にもたらす経済効果は調査しているのか
(答弁)いろんな効果があるので、何にいくらかは把握してない。今後、市民や事業者によって計画が練られていく。

◆緊急道路の必要性
(質疑)殿橋、明大橋が落橋したときのための緊急車両道路になるというが、両橋の耐震度は
答弁)手許に数字がないが、殿橋や明大橋は古く、災害の際、通行できる程度の落橋防止はしている。

◆市民の周知度は
(質疑)市民にどれだけ乙川リバーフロント事業が浸透していると考えているのか
答弁)数字的にはわからないが、市長が百数十回説明している。相当程度浸透している。

◆地質調査の不足では
(質疑)河岸段丘の底の部分で地盤が硬いことはわかっていたのに、ボーリング調査を増やすべきだったのでは
(答弁)規定通りに行った。

◆市長の責任は
(質疑)「道路を片側に寄せてヒマラヤ杉を切ることに賛成できない」とした中央緑道周辺の地元説明会で市長は「この計画は前副市長の案」と答えた。人道橋は市長の提案ではないのか
市長答弁)私ではない。ツインブリッジ(殿橋、明代橋の掛け替え)を提案したができなかった。人道橋は乙川リバーフロント部会から提案されたもの。


100億「超え」が問題か

審議を重ねる中で、他の会派の質問の中で「乙川リバーフロント事業の総事業費99億4千万円は増えるのか」と何度も質問され、その都度市当局は「増えない」と答弁していました。
木全議員の「100億円を越える事業だ」という発言にたいしてもわざわざ「100億は超えないのでお間違えのないように」と念を押すほど。
99億4千万円を超えない理由は、「東岡崎の北東街区において、明大寺公園や自転車駐輪場を民間にゆだねることで、9億円の経費が浮くので100億円は越えない」という説明です。


◆問題は市民の納得
そもそも100億を超えるか越えないかが問題ではありません。たとえば、占部川の改修工事は100億円以上かかりましたが市民からは批判はありませんでした。必要なものであれば市民は納得できます。
市当局が100億円に固執すればするほど、市民の納得を得られていないということを証明するようなものです。

◆質問途中に市長がヤジ
鈴木まさ子市議が質問している最中に市長は自席からヤジを飛ばしました。詳細には聞き取ませんでしたが鈴木議員が「名古屋市の河村市長のようなヤジを入れないでください」と言ったところ市長は「光栄だ」と返しました。

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鈴木まさ子 中根よしあき
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