活動紹介 − 議会報告

【19.05.12】2021年4月福祉総合相談窓口設置(岡崎市議会福祉病院委員会)

4月26日の岡崎市議会福祉病院委員会で、審議が行われた「福祉総合相談窓口について」報告します。

体制構築が求められる背景

社会的・経済的な環境が変化する中で、高齢者や子育て・障がい者などこれまでの福祉課題の他にも複数の課題を抱える世帯が生まれてきており、複数の福祉課題や制度の狭間となる課題について対応できる総合的な相談支援体制の構築が求められています。
 国は2017年6月に「改正社会福祉法」を公布し、地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制を整備することを市町村の努力義務としました。
 これを受けて岡崎市は2018年3月に策定した「第7期岡崎市地域包括ケア計画」で地域住民による支え合いと公的支援の連動で、地域を「丸ごと」支える包括的な支援体制の構築と、切れ目のない支援の提供を掲げました。

窓口の設置

  岡崎市では2021年4月に庁舎内に「福祉総合相談窓口」を設置し、複合課題を抱えた世帯の相談を受け止め、支援担当課へつなぎ、関係する支援機関がチームで支え課題の解決に取り組む方針です。

窓口は委託の可能性も

総合相談窓口を設置することにより、市民は相談する窓口が明確化し、迷わず相談ができ、何度も同じ話を繰り返さなくても良くなります。職員は経過と内容が明確になり、事例を共有化することで負担軽減とモチベーションの向上が図られるメリットがあると言いますが、知識と経験が必要となり外部委託も視野に入れて検討をしているとの事です。
 この福祉総合相談窓口の行きつく先は「地域共生社会の実現」です。公共が行うべき福祉の部門まで地域に投げることにならないかの心配があります。公としての福祉の堅持を求めました。

機能別再配置の影響

  総合相談窓口の設置に関連して、市役所庁舎内(福祉会館)の執務室の再配置が行われます。これにより美合町五本松にある勤労文化センターが、(仮称)社会福祉会館となり社会福祉協議会とシルバー人材センター・ボランティアセンターが移転する計画があります。
 各団体が活動拠点を求めていたと言いますが、岡崎市ボランティア連絡協議会は「交通の便が良い福祉会館だからこそ集まり、活動ができたが今後は活動の休止や場の制限がある」としてボランティアセンターの移転計画の見直しを求める署名を集めています。
 市には今一度、当事者からの意見をよく聞き、誠実な対応が求められます。今回の委員会の中では各会派がこの問題を取り上げました。

▲ このページの先頭にもどる

鈴木まさ子 中根よしあき きまた昭子
  • 日本共産党中央委員会
  • 日本共産党愛知県委員会
  • 鈴木まさ子フェイスブックのページへ
  • 中根よしあきフェイスブックのページへ