活動紹介 − 市政情報
【14.10.05】乙川リバーフロント計画 工事着工へひた走り、「市民参加」はどこへ・・・
9月定例議会に乙川リバーフロント計画補正予算が出されました。当初予算で区域全体を測量するための「測量調査委託料」が3700万円計上されていましたが、2000万円減額されました。
予定区域(乙川河口から明代橋までの両岸周辺)の中で、「岡崎城址公園、人道橋、東岡崎交通広場、太陽の城跡地については、すでに他の事業の中で測量されており、新たな測量は不要となった」ための減額です。
鈴木まさ子市議は、「少し調べれば、測量不要な地域はわかったはず。予算折衝で詰められなかったのか。『予算を決めたのは、今年2月だ』と先の6月議会で答弁があったが、ばたばたと予算付をしたため精査する暇が無かったのではないか」と質問。中安副市長から、「昨年の秋には、大筋は、ほぼかたまっていた。あわてて予算を付けたわけではない。」と答弁がありましたが・・・
市民のアイデアは 聞いたフリ?
リバーフロント計画を議論している活性化本部乙川リバーフロント部会で、人道橋の具体的な提案が出てきたのは昨年10月。その後、11月から1月まで、市民のアイデアを募るコンテストを行い、子ども達や市民から水辺空間の利用についてのアイデアを集めました。
すでに秋の時に骨格が固まっていたのならば、アイデアコンテストは、形だけのものです。
総額100億超える計画
殿橋と明代橋のライトアップのための設計予算も新たに4400万円計上されました。その金額の根拠は「コンサルタントの示した数字」と言うことで、丸投げ同然の予算の付け方です。
市民は8月28日の中日新聞によってはじめてリバーフロント計画が、総額99億7千万円であることを知りました。
市民の意見を聞くのはこれからです。「河川敷の道路整備は自然をこわす」と懸念の声も聞こえています。
市は、すでに人道橋を工事するために支障になる、乙川左岸の下水道を移設するための工事設計を始めており、市民の声を聞かないうちに進めようとしています。
市民のくらし、命を守る施策を優先に
「国の補助金がもらえるときに」というのが事業を急ぐ大きな理由です。
市民の多くがまだ、この計画の全容をしりません。
「急ぐべき事業」は
○来年から始まる介護保険の改悪で、サービスからはじき出される人達をなくすこと。
○保育園に入れずに、産休明けをむかえる母親を生まないこと
○大雨のたびごとに寝られない夜を過ごすことのないように
など、市民の願いに応えることではないでしょう
岡崎民報10月5日号