活動紹介 - 市政情報議会報告

【16.05.01】岡崎市の保育園227人が第一希望の園に入れず

全国で首相に批判の声

 「保育園落ちた。日本死ね」という匿名のブログを国会で取り上げた民進党中尾議員の質問に対し、安倍首相の「匿名であり真実かどうかわからない」という実態をしらない首相答弁に全国で、保育園に入れなかったお母さん達が、国会前で「保育園落ちたの私だ」のプラカードをかかげ、即座にネットで2万人の署名をあつめ、国会に提出しました。

岡崎市でも待機児71人
岡崎市では、平成28年1月の時点で、第一次希望の保育園の入れなかった子ども達が227人いました。さらに第五次希望の園にも入れなかった子ども達が71人です。すべて3才未満の乳児です。
その後、空きの出た園に入園したり、保育園に入園したり、親が就職をあきらめたり、祖父母に預けたり、認証保育園(旧無認可保育園)に入所していますが、市は後追い調査をしていないため実態は不明です。
 子ども子育て新制度に移行し、保育園に入れる基準を点数化して、上位から入園許可を出しています。
 希望の多かった園上位3園と定員超過人数は①白鳩保育園(針崎町)38名 ②北野保育園34名 ③若松保育園 32名でした。

新・公立保育園来年秋 開園予定
岡崎市は、今後も保育園が不足することを考え、来年秋開園予定で南部市民センター分館駐車場に新園を建設するための設計予算を28年度計上しました。 
3才未満の乳児専用の園で、定員60名程度を予定しています。
全国では、株式会社など民間企業に保育を委託するところが増えている中、公設公営園を新設することは日本共産党も要求してきたことであり大きな前進です。

保育士の給与は低いのか

保育士の長時間労働、人手不足など待遇改善急務ですが、「専門職でありながら給与が低い」という声が上がっています。
 岡崎市では公立保育園の正規保育士は、市の一般職と同じ給与体系です。私立保育園もそれに準じた給与体系となっていますので、かならずしも低くはありませんが専門職の手当はありません。
平成28年度4月現在、
正規保育士は343名、
嘱託保育士は297名、
臨時保育士は286名で非正規職員の割合が年々増加。
嘱託保育士は、正規職員とほぼ同じ仕事をしていても年収は240万円から300万円。期末手当など手当は交通費以外ありません。 
ここに、保育士の給与が低いと言われる原因があります。

国の予算増額が必要
おおもとには国の補助金の大幅な削減があります。国は、保育士不足や保育園不足を切り抜けるために、施設の基準(子ども一人あたりの基準面積や保育士の人数)を緩和したり定員をふやすことで受入を増やす計画ですが、ますます「子ども達の豊かな成長を保障する保育」からかけ離れていきます。

子どもたちを育てる誇りのもてる職場に
岡崎市では昨年の採用試験で採用予定は45名でしたが応募者104名、採用人数43名でした。
 市保育課は、今年、潜在的保育士を登録、あっせんする担当を新たにつくりました。嘱託職員の経験年数を考慮した正規採用制度も取り入れており、「保育士確保」を検討をしています。
「保育士はたいへん」という労働条件を改め、「子ども預かり育てることのすばらしさ」を実感でき、結婚出産しても働き続けられる職場に改善していくことが必要です。

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鈴木まさ子 中根よしあき
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