活動紹介 − 議会報告
【16.06.11】早急な保育園増設と保育士の待遇改善を
第一希望園に入れなかった子が243人
鈴木まさ子市議(共産)は6月6日の一般質問で、保育園の待機児童と保育士の待遇の問題を取り上げました。
子ども子育て新制度がスタートし、保育園の入園にあたっては親の就労時間や祖父母の状況などを点数化し、それによって入所決定をする方式が本格的に導入されました。
(点数の一例は下表)
正規社員の30名が保育園落ち
平成28年度新規入所の申し込は2175人。公立私立保育園53園のうち、14の園で定員をオーバーし、入所選考となりました。選考にもれた子どもは第一次希望で243人です。
最終的に第5次希望にも落ちた人数は67人。そのうち30名が、親の勤務が月20日以上かつ一日7・75時間以上の勤務についています。
67人がその後どうしたのか、追跡調査はされていませんが、市では「幼稚園や認可外、祖父母などの関係者の肩に世話をお願いしているのではないか」と答えています。
正規で働く人でも落ちていますが、パートで働く人も責任ある仕事をしています。求職中の人も、仕事が決まれば即座に子ども達を預けなければなりません。
さらなる保育園の増設が不可欠です。
潜在的ニーズは25倍
申請をする時点で「入るのが難しい」と言われて申請をあきらめた人たち(潜在的なニーズ)があるということを市も承知しています。全国では待機児童2万5千人の20倍にあたる50万人が潜在的待機児と言われています。(日本共産党高橋ちづ子衆議院議員の国会質問より)
すし詰め進める安倍自公政権の提案
安倍首相が、世論に押されて3月29日、「10万人以上の保育の受け皿をつくり、病気になった子どもたちの保育も拡充します。小学校の学童保育も含めた(待機児童ゼロ)の実現を目指してまいります」と記者会見をしました」
しかし、その内容は新たな保育園を増やすのではなく、自治体が独自に行っている上乗せに対して人員配置基準と面積基準の引き下げをもとめ、ぎゅうぎゅう詰めの園をつくるもので、子ども達の安全確保ができなくなり保育士の負担を増やすマンモス園を増やす方向です。
岡崎市では平成29年秋開所予定で、南部市民センター分館駐車場に乳児専用の60名程度の公立保育園を計画していることは、全国的に民間委託が進む中で、待機児童解消の取り組みとして評価するところですが、まだまだ不足しています。
早急に保育園の増設計画を立てるべきです。
(保育士の待遇改善は次回へ)