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【16.07.03】日本共産党の藤野保史政策委員長の発言について

委員長辞任 緊急記者会意見の内容(産経新聞転載)

日本共産党の藤野保史政策委員長は28日夜、党本部で緊急の記者会見を行い、NHK番組で防衛費について「人を殺すための予算」と発言した責任を取り、政策委員長を辞任した。政策委員長を兼務することになった小池晃書記局長も同席した記者会見の詳報は次の通り。

藤野氏「NHK討論で、軍事費について『人を殺すための予算』と述べたことについて、多くの方々から厳しい批判をいただいた。この発言は、わが党の方針と異なる誤った発言で、結果として自衛隊の皆さんを傷つけるものともなってしまった。深く反省し、国民の皆さんに心からおわび申し上げる」
発言は撤回したが、党の方針と異なる発言をしたことは政策委員会の責任者として極めて重大であり、責任をとってこの職を辞したいと考える」
(中略)
■党本部に来た抗議の数は
>藤野氏「具体的な数は把握していないが、かなり多数の電話やメールが寄せられた。多くは批判だ」

■藤野氏の発言をめぐっては、志位委員長が「注意をした」「解決済みだ」と言っていたが
>藤野氏「注意を受けて、自分でさらに考えて、その後のさまざまな批判もあったので、自分で判断した」

■今回の発言が参院選に与える影響については
>藤野氏「ともに戦っている野党共闘の関係者の皆さんにも大変なご迷惑をかけたと思っている。また、支持者や党の皆さんにも本当に申し訳ない影響を与えたと思っている。それが今回の判断につながった」

■26日のNHK番組では、他党の方から「撤回した方がいいのではないか」という指摘もあった中、沈黙していた。重大だという認識に至ったのはなぜか
>藤野氏「その場で撤回すべきだったと思っている。党の方針と全く異なる発言なので、その場で撤回すべきだった。それができなかったことを含めて責任を感じて、政策委員長を辞する判断をした」

■そもそもどうしてあのような発言をしたのか
>藤野氏「私たちは5兆円を超える軍事費全てが問題だということではなく、海外派兵用の予算を削って暮らしに回せという主張をしている。軍事費の全部を削れとは言っていないが、私の発言は『全部がダメだ』という趣旨になってしまった。これは党の方針と明確に異なる発言だ」

■参院選への影響は
>小池氏「今後の参院選での戦いは頑張るしかない。その一言に尽きる」

■批判の声があったということだが、「辞任すべきだ」というような声はあったか
>藤野氏「そういった声もあった」

■議員辞職は
>藤野氏「辞職も含めていろいろな意見があった」

■問題があったと思っているのはどこか
>藤野氏「『人を殺す』という表現を使ったことが党の方針を間違って伝えた」

■共産党として防衛費をどうとらえているのか
>小池氏「防衛費を全てなくせ、ゼロにしろと主張したことは一度もない。海外派兵用の兵器、高い殺傷能力を持つもの、敵基地攻撃能力を持つようなものとか、あるいはオスプレイなど、日本の国土を守ることから逸脱したようなものについては削減の対象と、一貫して党の政策では求めている。共産党として削減すべき防衛費は示している。それと今回の発言は矛盾をする。党の方針と違う発言になってしまった」

■自衛隊の存在は明確に認め、尊重するということで謝罪をするのか
>小池氏「党の自衛隊についての見解について言うと、『違憲である』という立場は変わらない。しかし、国民の合意がない限りすぐになくすことはできない。かなりの長期にわたって自衛隊は存続することになる。万が一、その期間に急迫不正の大災害とかがあった場合は自衛隊には働いていただくというのが、わが党の立場だ。その立場には変更はないし、
綱領に書かれている立場から照らしても防衛費全体を『人殺しのための予算』としてしまうのは党の立場とも異なる。
>藤野氏「自衛隊で頑張っている方を、防衛というところを超えて、今度の安保法制で海外に送る、危険な任務を加えるということが心にあった。そうした安全保障法制をなくしていくという点については、今後も頑張らなければいけないという気持ちは変わらない」
 

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鈴木まさ子 中根よしあき
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