活動紹介 − 活動レポート
【17.02.19】中央クリーンセンターを視察(日本共産党岡崎市議団)
分別ゴミが減少−環境負荷減らすリサイクル促進を−
2月2日、日本共産党岡崎市議団の三名は、中央クリーンセンターとリサイクルプラザを視察しました。
昨年の市議会議員選挙の中で、市民の方から「今、ごみの分別はきちんとされているのか?」「リサイクルされたごみはどのように処理されているのか」という質問をいただき、それに答えるべく、まず焼却炉を視察しました。
岡崎市中央クリーンセンターは平成23年6月に竣工したガス化溶融炉です。これまで中央クリーンセンターにあった2炉の焼却炉(120トン炉×2)はストーカー式炉で、重油で単純にごみを燃やす方式でした。
ガス化溶融炉は溶鉱炉の原理
ガス化溶融炉は、コークスと石灰石を触媒としてごみを300度から1000度で蒸し焼きにし、有機物を気体にかえ、さらにのこった灰分を高温の1000度〜1800度で燃焼。完全に灰も溶融されます。あとにのこった溶融物は溶融帯の下の出湯口からどろどろに溶けて排出されますが、まさに溶鉱炉さながらです。出てきたものは、冷却されて金属とスラグにわけて資源化されます。
ガス化溶融炉は安定的に燃焼させるのが難しく炉の運転は、新日鉄の関連企業に全面的に委託されています。
分別ゴミが減少可燃ごみ増加
ガス化溶融炉はいわゆる鉄を溶かす溶鉱炉と同じ原理です。ですから「自転車一台でも灰になってしまう」というもの。これまで埋め立て処分していた硬いプラスチック(容器包装以外)を不燃ごみから可燃ごみに分別を変更したのは、そのためです。
新炉が開始した平成23年に比べて家庭系の可燃ごみ、不燃ごみが増え、3分別、缶ビン、ペットボトルの回収量が大きく減っています。「燃えるなら燃やしてしまおう」という気持ちが分別・資源化(リサイクル)への意識の低下につながり、環境負荷軽減、リサイクルの取り組みを後退させているのではないでしょうか。
ゴミは減っていない
家庭系のゴミの総量はほぼ横ばいです。
また、ひとりあたりおよび世帯あたりのごみ処理費は増加しています。
いまいちど、市民に分別の説明会を実施しながら、リサイクルの意識向上で環境保護の政策が必要です。