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【19.02.17】県愛知病院 市民病院に移管

病床数は減り 職員も減員

愛知県がんセンター愛知病院は、4月1日に岡崎市へ経営移管され岡崎市立愛知病院となります。2月12日の岡崎市議会・福祉病院委員会で説明がありました。

愛知県がんセンター愛知病院と岡崎市民病院は2017年3月から愛知病院の移管に向け協議が重ねられてきました。18年3月末には経営移管に関する覚書が締結され、本年4月1日に岡崎市への経営移管が行われます。
 

がん拠点病院から在宅復帰支援へ

移管・統合の背景には、岡崎市が位置する西三河南部東医療圏での今後の高齢者人口の増加率が著しく高いこと、疾患別患者数の推移で循環器系に次いで多いがん患者への対応が求められることが挙げられ、現在市民病院と愛知病院で行っているがん医療を市民病院に集約することであらゆるがん医療を一体的にカバーできるとしています。
 がんセンターではなくなった愛知病院の機能は軽度急性期医療となり、診療科は内科、リハビリテーション科となります。結核・感染症医療、緩和ケア医療、乳腺外科は市民病院に移行していきます。
 愛知病院は軽度急性期病床に変更され、現在市民病院に100名程いる患者さんの受入れを行う事で市民病院に空床が生まれ新規患者の受入れを促進するとしています。(愛知病院の内科入院は市民病院から転院の軽度急性患者のみ)

病床も人員も削減方針

愛知病院の土地、建物・構築物は県から10年間の無償貸借ですが、10年後がどうなるかはその時点での協議となっています。来年4月の藤田医科大学岡崎医療センターの開院で現在圏域外に出ていた患者が市内で診療を受けるようになる、高齢者の増加で患者も増えると考えられると言いますが、岡崎市の病院事業将来ビジョンでは全体病床は、141床の削減方針です。今後の事は医療需要環境が読みづらいとして10年後に検討するとの事ですが、国が在宅医療を推進する中での病床削減計画があれば、10年後愛知病院の存続自体が不安視されます。
 さらに今回、人員体制の目安が出されましたが、人員も削減方針です。(左表)両病院全体で見た時、医師も看護師も削減で、きめ細やかな医療の提供ができるのか、職員の負担増にならないかが疑問です。
 病床も職員も削減をして、市民の命を守る病院の役割が果たせるのか。がん医療では藤田医科大学岡崎医療センターと競合をして、赤字経営の市民病院と愛知病院が今後どうなっていくのか。市民と患者、職員が望む市民病院の運営が求められます。
 

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鈴木まさ子 中根よしあき きまた昭子
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