活動紹介 − 議会報告
【13.08.31】一般質問 鈴木 市民会館について
先の参議院選挙で日本共産党は6議席から11議席に躍進させていただきました。自民党安倍政権の 憲法改正、TPP参加強行、消費税増税、そして原発の再稼働と、国民の願いとねじれて暴走する政治に歯止めをかけてほしいという期待をいただきました。国民を裏切らず、期待に応えられるよう、国民のくらしと未来を守るために国会の内外、地方の議会でも、全力をあげてがんばります。質問に入ります。
1.新文化会館の建設について
新文化会館建設に向けて、平成14年に岡崎市文化施設等懇話会が設置され、2年間かけて「文化施設のあり方について」報告書が提出されました。
その後4年間、りぶらや東庁舎の建設があり、新文化会館の計画に空白期間がありました。平成20年度に基本構想が示され、改修の必要性と場所の候補地が示されました。平成24年25年度で用地としてセルビ跡地が9億5600万円で購入されています。
今年6月、市民会館改修方針検討委員会が設置されました。4回の予定のうちすでに3回の委員会が終了しています。
?市民会館改修方針検討委員会についてうかがいます
(問)この検討委員会の目的をお聞かせください。
(答)三月に岡崎市民会館が耐用年数が20年以上持つのではないかということを受けまして、その中で今後改修がどこまでできて、一般市民の方がどれくらい利用ができる のか利用しやすくなるのか、検討していただくということで、専門家の方たちをお 招きいたしまして検討を行っているところ。
(問)検討委員会の目的は、改修方針の検討、改修に含まれる事項と要項に書かれている。検討委員会に先立ち、今年2月に、日建設計に委託をして3月末に改修工事に関する基礎調査業務の報告書が作られ、検討委員会のたたき台の資料となっています。改修する機能とその課題、改修度合いの選択など書かれています。委員から「すべてを白紙にもどして改修だけを検討するのが本当によいのか」との不安の声もありました。市長は現市民会館の改修ありきで進めて行かれるのか、お聞かせください。また、その改修か新築か、結論はいつ出すのか、お聞かせください。
(答)ただいま委員会で検討させていただいている。建て替えではないというだめだと いう意見も出ているが、建て替えでないと根本的な改善は難しいとととらえていて根本的な改善というと新築と言うことになるが、それでは多くの予算が必要となってします、ある程度市民会館を改修をすることになり、利用者がどれくらい納得するレベルになり、費用が少なくて済むのであればこれも一つの方法であると言うことで、もちろんその後に新築をすると言うことは残っているのであるが、今はその改修の部分について検討している
(問)結論はいつ出すのか
(答)ただいま三回まで実施しており九月に第四回目を実施する。それを持って庁内の検討会を行い、10月11月年内には結論を出す。
(問)改修か新築か、最終的には何を持って決定していくのか、お聞かせください。
(答)現在の施設の維持改修にかかる経費と新文化会館の経費の比較、交通問題、駐車場の問題への有効な対策がとれるかどうか、芸術文化創造拠点用地として購入したセルビの跡地の建設の可能性の検討など行った上で総合的な判断が必要と思っておりこの改修方針検討委員会ではなく、庁内で組織する整備方針検討委員会で決定していく。
(問)先生方で行われている 検討委員会だが、市当局は「駐車場、財政のことは検討の対象外、心配する必要はない。検討委員会では技術的な検討だけやってくれ」だと言っています。しかし、技術的な課題は、15年度時に施設等懇話会が出された結論もあるし、20年度の基本構想でもだされている。これでは改修は無理だ、駆体をいじらなければ無理だと、結論を2階ともだしているのです。なのにまたあえて他のことはのぞき、技術的な検討だけをせよというのはどういうわけなのかお聞かせください。
(答)建て替えでないと根本的な改善ができないということを前に言ったが、根本的な改善となるとすべてを新しくして機能も新しくしてよくするとこれは−新築ということになる、そうではなくてある程度の改修をすることでより使いやすくならないかと言うことを目的に行っているので、そういうご意見をいただいている。
(問)総合的に検討しなければならないが、それは市がやることだから検討委員会はとにかく技術だけ見てくれと言っている。それはすでに結論が出ている、舞台も難しい、緞帳の位置は動かせない こういうこと。それとあわせて周辺はどうなのかと言うことで、中ホールの関係で言えば、セキレイホールこれについても検討委員会では検討しない、しかし、20年に出された基本構想によれば、中心市街地に新文化会館を建設するならば、大と中のホールが造れる。現市民会館では大ホールしか造れない。中ホールの代わりにするならばせきれいホールと考えられるが、築52年を経過したせきれいホールも改修もしくは新築の必要性があるのではないですか?
(答)新文化会館の整備基本構想の中においては現在の市民会館とセキレイホールに変わる施設と言うことで検討してきて、新文化会館を位置づけている。新文化会館を建設するのであればセキレイホールは廃止と、市民会館を長寿命化するのであれば、セキレイホールの長寿命化を含めた改修の可能性について検討していくと考えている。
(問)検討委員会の中で、駐車場は検討しないと言われている。現市民会館の大きな課題のひとつです。現市民会館の駐車場は248台、篭田公園の地下駐車場は210台ありますが、およそ100台分が定期を購入しています。自由に使えるのは、100台で300台ちょっとしかない。1500席のホールのためには、周辺市町をみても約500台以上は必要です。市民が文化を享受発信する文化振興の建物としても駐車場は大事な要素です。
なぜ駐車場については検討委員会の討議からはずすのですか。お聞かせください。
(答)駐車場の問題については大きな問題として検討委員会の中でも意見が出ており認識している。改修方針検討委員会では検討を行わない理由として、今の市民会館をより魅力的な施設にするために音楽や演劇の専門家としての立場から具体的な改修のご意見をいただくことを目的としているので駐車場問題は周辺の環境整備とあわせて市としての検討をしている。
(問)検討にいろいろな制約を就けている。改修を持ち出してきたのは財政は大きな要素です。12月議会では、部分改修で17億、全面改修で25億円といわれました。積算根拠をお聞かせください
(答)平成10年度に延命化のための調査をおこなており、それを受けて平成12年度に現状のままの利用を前提として老朽化した部分のみを改修する場合と内外装を含めた全面を改修した場合の工事費を検討している。老朽化した部分というとトイレ、舞台、客席、受変電設備、防災設備、付帯設備、空調設備等、これらの改修費用が17億1千万円となっている。以上の部分改修に、外壁、屋根防水、内装等の全面改修をした場合の工事費用が25億2千万円ということ。
(問)非常におおざっぱでここで課題で出されているものより、少ない改修の積算しかしてない。17億は。ここでもう一つ財政問題を聞くと、セキレイホールは延命化するならば改修も考えると。いうことだが、新築か改築かをわずか二ヶ月で決めるのに、セキレイホールの改修もしくは新築費、さっきでた駐車場整備、周辺道路整備も含めた財政的検討ができますか。
(答)市民会館の整備方針を検討するにあたりメインホールである市民会館の改修の可能性について検討している、新築するか改築するか検討した結果、長寿命化することになった場合にはせきれいホールについても長寿命化を含めた存続について検討することが必要だと考えている。
セキレイホールを廃止するのか長寿命化するのか活用方針を市民会館の整備方針の結果をふまえて改めて検討する必要があるが、廃止する場合には、代替え施設の検討、また市民会館と同様に20年間の長寿命化するとした場合には構造体などの耐久性を含めた改修などの検討をおこなってコストを出していく。駐車場等交通の緩和と言うことについては、現在その原因となっている事が、駐車場台数の不足を補うという観点から大規模催事の際には南側駐車場に詰め込み駐車を行っており退出時に効率的に車が出せないと言う状況にあること、市民会館南交差点の車道の中心線がずれておりまして、歩道が途中でとぎれているとそのために、右折車がある場合には直進ができなかったり 多数の歩行者が車道にはみ出して車両の通行の妨げになっていることが考えられる。現在市民会館の長寿命化の検討と合わせて交差点の改良工事を行うことを念頭に周辺の土地所有者への意向調査も進めている。歩行者の安全確保と共に通過する車両の流れを改善することで駐車場の混雑緩和を測りたいと考えている。おおざっぱな金額はこれでどれくらい係るかというのをつかんでいる。
(問)セキレイホールの改修、駐車場、周辺整備を含めて、新築をする場合と財政的な比較が絶対できるということか。この時点で。
(答)新築という部分では近隣市町の同程度の建設費を参考にさせてもらってそれで建設コストを出していく。ただしセキレイホールについては、現状今の状態で使っていくのであれば、約20年間で保全整備と言うことで約1億くらいの予算積算が出ているので、概算的なものがつかめるとかんがえている。
(問)視野が狭くて短期間でここまで積み上げてきたものをひっくり返す、20年先延ばしは実質今まで作ってきた新文化会館の建設は実質反古になる。20年後どれくらいお見えになるかわかりませんが、一番財政的につみあげをしなくちゃならない、検討委員会の資料をみたが、選択肢は三つしか選択されてない、それも舞台とホールでしか選択されてない。あとの部分は、こうしますと描いてあるだけ、この資料についても不十分で検討委員会があくまで技術的なものだとと狭められている時点で改修ありきで進んでいるのではないかと思うが、実際そうではないか。
(答)現在の市民会館をよりよく使うためにご意見をいただいているところであり、どういう改修をしたらいいかをまとめたあとでそれにかかる経費を出し、それと、新築との比較をする中で、改築がいいか新築がいいか決めていく。延命ありきではない。
(問)決めるときに10年延ばすか20年延ばすかというのは経費が違う、経費の話をするとそれは検討委員会の問題じゃない、そうしないと改修の内容が決められないという、いたちごっこをジレンマを検討委員会の先生たちは思って見えると思う。私はこの内容を見てなぜここまで、中身じゃだめだと言われている市民会館をあえて改修しようというのか、20年というのが出たが疑問です。改修ありきではないと結論をいただいたと思うが、平成
15年度に2年間かけて「文化施設等懇話会」が出された答申、私は一番、基本的な考え方だと思います。答申は「実現可能な目標年次を定めた新ホール建設のマスタープランを策定しつつ、その実現までに現施設の活用方法と改修についての検討を並行して行うことにより、市民に有効に機能するよう条件整備を行う」という提言です。
?望ましい文化会館
(問)今の考え方だと目標年次を決めずに20年後だが、先送りをして進める、この提言に反しているじゃないですか、この答申について今後どのように取り入れていくか
(答)新ホール建設のマスタープランがそれに書いてあるが、現在長寿命化の可能性を検討している、ところで新築か改築か方針が決定した段階で新築するのであれば早急にマスタープランの作成に取り組んでいきたい。改修する場合には現施設の延命に合わせて新ホールをいつ建設するのか、と言うことを含めた長期的な計画を立てていく。
(問)改修と決まれば、20年、新文化会館の建設はない、目標年次は持たないと確認させていただきました。
日本共産党市議団は、東岡崎に近く、より公共交通の便利な太陽の城跡地に児童館を復活させることと合わせて新文化会館を建設することを提案してきました。コンベンション施設の誘致計画も応募がなく、貸し駐車場という状態です。 市長は、太陽の城跡地に、新文化会館を建てることをご検討されないか、お考えをお聴かください。
(答)ただいま検討している中では、現市民会館の敷地、中心市街地の敷地、中央総合公園の文化ゾーンで検討しているが、そのほか将来的に検討する敷地が出てくるのであればその時に検討していくと考える。
(問)まだ候補地3案が残っているのだとしたらセルビは何のために購入したのか。おかしいでしょ、中心市街地ならば駐車場の問題ははずせない、検討しながら太陽の城跡地も検討に入れてほしい。
平成15年度の「懇話会」の答申のもう一つの大きな柱は、「ハコモノの建設に終わらせず住民が主体の施設計画にするための市民組織の設置」の提案です。改修か新築かにかかわらず、市民参加型の組織の立ち上げをするのか、お聞かせください。
(答)文化芸術に関する催しについて現在、文化協会、美術協会と連携して行っているところだが、現在は芸術文化創造の担い手となる人材の育成と支援を目的とした市民参加によるオリジナル創作市民劇の制作に取り組んでいるところであるが、報告書にありますような市民と行政と専門家によるホール運営の組織作り人づくりについては現在は行っていない。今回改修検討委員会においても委員の皆様からも組織作り人づくりが必要だとご意見をいただいている。新築か改築かにかかわらず、今後取り組む必要があることは認識している。
(問)りぶらの時も最初は成功してたんですよ、途中で腰砕けになったんですけどね。ハコモノではない、、中身が大事。いかに岡崎の市民の文化を大事にするかと言う基本的な問題なんで、市民参加型の組織は絶対に立ち上げていただきたいと思う。