活動紹介 − 市政情報
【15.02.01】寝耳に水の「下水道料金誤徴収」による請求
市は説明責任と今後の対策を
市民のくらしを守る立場で誤りを正せる職場環境に
岡崎市では大正12年から下水道管の敷設が行われてきました。当時は処理場がなく、家庭雑排水は河川に放出、トイレは汲み取り式が主流でした。
昭和37年に八帖処理場が完成し、中心部の下水管は八帖処理場に接続されましたが、一部の下水管は従来通り河川に放出されていました。
その後も下水管の敷設が進められ、平成5年に矢作川流域下水終末処理場(西尾市)が完成し、平成10年までの5年間で順次流域下水への接続が進められました。
現在では、敷設されているすべての下水管は終末処理場または農業集落排水処理場に送られます。
料金改定の変遷
下水道料金は八帖処理場が完成した昭和37年から徴収されています。水道料金の30%が下水道料金として課せられました。その時点で終末処理場につながっていないが家の前の下水管に接続している家庭では料金は0円でしたが、昭和48年の料金改定で排水区域の区別を行い、処理場につながっている世帯は水道料金の30%、つながっていない世帯(未処理世帯)は15%(昭和53年から10%)でした。
その後何度も料金改定が行われ(下表参照)平成10年にすべての下水管が終末処理場に
接続され下水道料金は 基本料金+水道使用量割りとする料金改訂が行われました。
なぜ料金改定時に気づかなかったのか
その際に、10%徴収の世帯が残されていたことが第一の疑問です。新聞ではデータの移行ミスといわれていますが、そもそも「10%を掛ける」システムが残されるようなことがなぜ起きたのか、問題です。
その後平成14年、平成21年の二回にわたり下水道料金改定が行われているにもかかわらず、10%徴収世帯が解決されないまま継続されてきました。
現在でも112件が下水道への接続状況が不明です。
二度と過ちをおかさないためにも誤りを正せる職場環境を
日本共産党市議団は、今回の問題について、数度にわたり下水道局から事情を聞き取りしましたが、?なぜ、3回にわたる料金改定およびそのためのコンピューターのシステム改修が行われたのに、担当者は料金の変更をしなかったのか。?なぜ、今の時期にそのことを明らかにしたのか、判明していません。
過去の問題であるとはいえ、徴収される世帯にとっては寝耳に水の話です。現在職員が休日も含め対象世帯に説明と調査にあたっているということですが、地方自治法に基づいて過去五年間までさかのぼって請求されることになります。
該当世帯とよく相談して、最長5年間の分割払いなどをお願いする、と言うことですが、今後二度と同様の不祥事を起こさないこと、徴収に当たっては、それぞれの世帯の状況をよく把握し、よく相談に応じ、市側の責任を十分に認識することです。
岡崎民報2015年2月1日