活動紹介 − 活動レポート

【23.08.06】「視察報告」岡山県西粟倉村 合併しないことを決断した村〜百年の森林構想〜

西粟倉村とは

  西粟倉村は人口1384人、南北7キロ、面積57,97平方キロのうち93%が森林です。森林の84%が人工林です。高齢化率37、4%です。一般会計は約41億円です。岡崎市の一般会計は1280億円です。年間平均気温は11度で、冬には1mほどの積雪も観測されます。

合併しない村

西粟倉村は村民アンケートを実施した結果6対4で合併に反対の人たちの人数が賛成を上回ったため、平成の大合併の時に合併せずに自主自立の道を決断しました。

百年の森林(もり)構想始まる

  合併しないとなれば地域外から村に人を呼ぶ取組をしていく必要がある。そこで、村の93%を占める森林に着目しました。先人たちが残してくれた森林を活用して森林に囲まれた上質な田舎を実現していくために『百年の森林構想』を2008年から開始しました。中身としては村が主体となって森林整備を進める仕組みをつくる必要がありました。課題は村全体で5600ヘクタールある森林のうち、村が保有しているのは約4分の1にあたる1300ヘクタールのみでした。残りの4300ヘクタールのうち3000ヘクタールが個人によって所有されていたのですが、村外の方が4割を占めていたので、交渉は難航したものの、現在は全体で約3000ヘクタールを村で管理しております。

どうやって収益化するの?

合村にある原木が9000円/㎥でそこから必要経費を差し引くと5000円が収益として残ります。それを森林の所有者と村で折半するので、村には2500円の収益がうまれます。しかし、この原木を切り出す費用が12000円のうち村の持ち出しは6000円あります。つまりは2500円‐6000円=-3500円(左図ゼ益の分配参照)となり収支としてはマイナスになっています。

 

結果的にプラス

収支だけをみればマイナスですが、森林に関する施業やを村内でなるべくまわすことで(左図 百年の森林事業 全体概要図)村内で100名以上の雇用が生まれ、関連企業の総売上高は1億円から11億円になりました。

これからの課題は?

百年の森林構想にも課題があります。『森林資源の定量化』『百森事業の実施体制の改革』『新規契約者の確保』『森林の新たな価値の創造』これら4つの課題を解決にむけて動いていくとのことでした。

百年の森林構想に人が惹きつけられる

この西粟倉村が合併しない選択をした時点で村としてのビジョンが必要となり、結果的にそのビジョンに人が惹きつけられて集まってきていると感じました。整備された森林は本当に美しく、神秘的な雰囲気を放っておりました。村の施設で働いているひとも希望に満ちている顔していた気がしました。

 

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鈴木まさ子 中根よしあき
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