【11.01.30】熊さんご隠居　リフォーム助成制度を語る

熊さんご隠居岡崎談義

熊　今年の冬はやたら寒いですねえ、ご隠居。
ふるえあがっちまって仕事になんねえ。
いやまあ、仕事があるだけいいか
、
隠　熊さんは、今はどんなお仕事ですかな。

熊　へえ、介護保険の住宅改修ってやつで、
段差をなくしてスロープにしたり、
手すりを付けたりですよ。

隠　ほお、50万円まで1割負担でできるってやつですね。

熊　へえ、そうなんですがね、台所と廊下の段差を
なくすっていう工事を頼まれたんですよ。

隠　ふむふむ

熊　ところがね、ご隠居、そのお宅築50年って
とこなんですがね、敷居は平らにしても
廊下も台所の床もがぶよぶよしてる

隠　ほお、それは段差より、年寄りにはもっとあぶない

熊　そうなんですがね、そこまでやろうとすると
ちょっとふんぎりがつかないようで

隠　改築（リフォーム）するには結構かかるからねえ。
今、話題の住宅リフォーム助成制度ってのがあると
いいねえ。

熊　なんですか？ご隠居さん、そりゃ？

隠　これはね、全国で１７５の県や市町が始めたよ。
市内の業者に工事を頼んだら、住宅の改築費用の
１０％とか５％とか上限付きで補助するって制度でね、
ほら改築ってえと一カ所やると、壁も張り替えたい、
ふすまも替えたいって出てくるだろ、
全部で２００万かかる工事の20万円補助してくれるなら、
もうちょっと工事を増やそうかって、
これが結構仕事が仕事を生んでいるようだ。
愛知県では蒲郡市が始めたね。共産党の市会議員が
頑張ったんだそうだ。最初の２千万円の助成額で
総額２億８千万円の工事となるってことで、
市長さんも「これはいい」とさらに５千万円追加したんだそうだよ。

熊　へえ、じゃあ、不況で仕事が減ってる俺たちみてえな
大工にはうれしい話だ。

隠　大工さんだけじゃない、水道屋さん、屋根屋さん、
電気屋さん、内装屋さんと仕事が広がる。そこがいいんだ。

熊　岡崎でも愛知県でもやってくんねえですかねえ。

隠　岡崎でも12月議会で共産党議員が一般質問をしたり、
業者団体から請願が出たそうだ。だけど、共産党以外は
全員反対したよ。

熊　なんでこんなためになることに賛成しないんですかねえ、
市民にも業者にもありがたいし、仕事がありゃ、俺だって、
税金即刻耳をそろえて払えるってもんだ。

隠　反対の理由は「業種間の不公平がある」というんだね。
金持ちしか車の買えないエコカー補助の方が
もっと不公平だと思うんだがね。

熊　いいこと聞いた！これから大工仲間に教えてやりやすよ

隠　それがいい。こういうものはみんなの声で作るものだ。
みんなの声が大きくなれば市だって県だって
ほおっかむりしてるわけにはいかくなるからね。
建前だけの反対理由だってそのうち成り立たなくなる。

熊　へそりゃそうだ、ご隠居。増改築に建前はいらねえ。

おあとがよろしいようで