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【11.04.03】平成23年度予算 細かな福祉施策カット
平成23年度岡崎市予算が可決されました。日本共産党岡崎市議団は、市民のくらしや福祉を守る立場から、予算案に反対しました。
今年度予算の問題点は以下のとおりです。
高齢者予算切り捨て4324万円カット
昨年の寿バス切符等の廃止に続き、23年度予算でも高齢者が楽しみにしている予算のカットが次々におこなわれています。
?敬老祝い金は、80才5千円を廃止し、87才1万円、99才2万円、100才以上3万円だったものをすべて一律1万円にする大幅な引き下げです。削減額は平成22年度ベースで1458万円。
?住宅改修費用は上限30万円から20万円に引き下げ、
?介護保険で認定がとれなかった高齢者への家事支援は総時間500時間を300時間に、
?火の扱えない高齢者への電磁調理器、消火器の日常生活用具給付費も半減。
?調理ができない高齢者に食事を配達することで安否確認もおこなう給食の配達制度が自己負担50円引き上げて1食350円に。
?老人いこいの家整備運営費、老人クラブ連合会補助金など予算削減
以上の老人福祉費の削減分は4343万6千円です。
福祉、環境、保健、保育、教育などの予算もカット
?人間ドックの料金引き上げ
?図書館の駐車場の無料を3時間から2時間に
?国民健康保険料、一人暮らし世帯で7080円、二人暮らし世帯で1万690円引き上げ(資産割所得割がない場合)
?生活介護の障がい者に作業所に通う場合、一回350円支給していたものを廃止
?老朽化した若松保育園の建て替え計画を先送り
?生ゴミ堆肥化装置購入費補助金の減額
?額田の中学生の通学のバス代補助の廃止
?庭に雨水タンクを埋める(雨水貯留浸透施設)など、浸水防止のための家庭への補助金削減
山林・田畑など 豊かな自然を壊すことには熱心
?民間開発業者が計画している岩津地区(マルサンアイ東側)と西蔵前地区(248号線青木橋のたもと)は通常農地の転用
を認めていないところに宅地開発を許可
?トヨタテストコース予定地に、世界に千羽しかいないサシバの営巣が見つかっていても、改変区域を140ha減らすことで開発を続けます。
?阿知和の山を開いて工業団地をつくる計画で地元への説明会と視察の費用を使います。
?248号線と1号線の八丁交差点の立体交差化は地元の合意が得られず事実上中止となっていますが、国土交通省はまだ予算をつけ続けています。
市民の要望 一部実現
?学校図書館支援員の10名増員
?大規模校(南中)解消のための新中学校建設
?市民病院看護師の増員で7対1看護の実施
財源はここを削って---日本共産党の提案
?議会費では、政務調査費の半減、視察の際のグリーン車の廃止、一般行政視察費の廃止を求めます。報酬については、市民の皆さんの生活に思いを寄せ、市民に負担増やサービスカットをするのであれば、10%の報酬カットを提案します。これらで約4800万円が生み出せ、削減した予算の一部にあてることができます。
?本多邸の復元2億1千万円(総額4億7千万円)
?悠紀の里整備3100万円(総額5億円)
?派遣切りをしたり内部留保金を蓄えている大企業への工場建設奨励金の停止
財源は本当に厳しいか
「財政が厳しい」と市長と議員も口にしますが、市民税はほぼ昨年と同額です。
厳しいというのは 「大きなプロジェクトをやろうと思うと厳しい」ということです。
社会保障費や医療費ののびがあることは事実ですが、国が大幅に補助や交付金を減らして国の責任を狭めているためです。