活動紹介 − 活動レポート
【11.06.26】浜岡原発を停止しても電力供給に問題なし
浜岡原発停止
菅首相は5月6日、東海地震の想定震源域の真上にある浜岡原発の運転停止を要請し、中部電力は浜岡原発の全5基を停止しました。中電管内の原子力発電所は浜岡のみであり、この停止により中電は原発からの電力供給は無くなりました。
このため、電力需要が増える夏の電力不足を心配する声もあります。民放は、朝の天気予報に合わせて、その日の予想需要電力と供給余力を報道し始めています。
電力需要について、中部電力は、今夏のピーク量を2637万KWと見込んでいます。このピーク量は武豊、知多や渥美の休止火力発電所の再稼働などで確保する準備をしています。中電が課題としているのは、ピーク量に対する上積み(供給余力)です。
現在の5%程度の余力では安定供給が困難としている事です。中部電力の原発依存度は、12.3%(2009年)と他の電力各社と比べてかなり低く、
これまでも浜岡原発は定期検査と事故のため、2002年9月から翌年8月まで約10ヵ月間にわたって全停止した実績がありま
す。この際も、休止火力の再稼働で電力は支障なく供給されました。
今回の浜岡原発停止は、2〜3年かかる津波対策さえ行えば再稼働することが前提になっていますが、浜岡を再稼働しな
くても中部電力管内の安定した電力供給は可能です。東海地震の想定震源域の真上にある「世界一危険な浜岡原発」の永久停止(廃炉)を世論と運動で実現させましょう。