活動紹介 − 市政情報
【11.09.12】太陽の城を廃止してホテル建設
廃止条例 環境教育委員会で全会一致
9月12日の岡崎市議会環境教育委員会で、「青少年センター(太陽の城)廃止条例」が全会一致で採択されました。
それに先立ち、9月1日の本会議冒頭、市長は所信表明で「この地にホテルを誘致する」と方針を発表しています。
環境教育委員会では、ほとんどの議員が「旧教育館あとと一体利用の方針があるので(廃止に)賛成」というもの。新たな施設の中に、同じ施設を入れることを求める意見もありませんでした。
年間13万人の利用 練習団体も行き先困惑
太陽の城は、年間13万人の利用があり、合唱や吹奏楽だけでなく、多くの音楽関係が練習
場として利用している施設です。市は「利用団体にはおおむね理解をしてもらっている」といいますが、岡崎市内でピアノが使える貸し館は、市民会館リハーサル室とりぶらスタジオ、シビックセンタースタジオしかありません。また、楽器の置き場がなく、練習に支障をきたしています。
太陽の城はバスの便もよく、車に乗れない人や子どもたちでも利用しやすい施設です。
唯一の児童館、青少年センター 雨の日でも遊べる場所なのに
太陽の城は、岡崎市にある唯一の青少年センター・児童館です。一階の児童センターでは、多くの親子連れが利用しています。現在、地域交流センターのキッズコーナー、城北保育園子育て支援センター、げんき館、学区子どもの家など子どもの施設は増えてきましたが、「年齢があわない」「いつもいっぱい」「上の子と下の子がいっしょに使えない」「雨の日に遊べる場所が少ない」など利用者からは存続の要望が多く上がっています。
法で守られた子どもの福利 投げ捨てる市長の責任
日本共産党は、一貫して「雨の日でも遊べる子どもたちの居場所を」要求してきました。
今回の廃止は、子どもの居場所をなくすとともに法律で規定された児童厚生施設を岡崎市からなくすもので、児童福祉の大きな後退です。
その跡地にホテルを建設と、岡崎市民の財産を民間に売り渡すという市長の姿勢が問題です。
また、それに「ノー」と異議を唱えられない岡崎市議会のあり方も問われます。
太陽の城とは・・・
1979年4月開館(内田市長当時) 岡崎市で唯一の青少年センターと児童館を併設
建設費 5億1346万円
年間利用者
平成22年度 13万3200人
平成21年度 14万1400人
平成元年 12万人
耐震工事 平成16年調査 支障なし
アスベスト調査 平成22年実施。含まれていない
現在の維持管理費 年間平均約5000万円(人件費含む)
団体利用者 17団体
吹奏楽、合唱、中学生コーラス、など
児童厚生施設とは
児童福祉法第四十条「児童厚生施設は、児童遊園、児童館等児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設とする」
市長の所信表明(2011年9月1日)
「殿橋南の教育文化館を閉館し、隣接する「太陽の城」も含めて土地の一体的利用を図っていきたいと考えております。「優れた交通条件であること」や「乙川から岡崎城を望む風光明媚なこの土地」は、市有地としては最高の立地条件を有する場所であります。
有効活用につきましては、市の財政状況が厳しい折でもあり、商業地有効活用につきましては、市の財政状況が厳しい折でもあり、商業地区として民間活力を導入した複合施設、例えばコンベンション機能を有するホテルの誘致といったことも視野に入れながら、将来の中核市岡崎を見据えて検討してまいります。