活動紹介 − 議会報告
【19.09.08】ヘルパー・デイサービスの保険はずしの撤回を(市議会議員 鈴木まさ子の一般質問)
岡崎市は総合事業である、要支援1,2の訪問介護、要支援1の通所介護を大きくこの10月に変更しようとしています。
10月からヘルパーが来られません
「いままで買い物と掃除に来てもらっていたヘルパーさんが、『10月からもう来られません』と言われた。買い物に行ってもらえなくなったら本当に困る。なんとかしてほしい」という相談が入りました。
岡崎市では、10月から、要支援1,2の方で、身体介護を要しない、生活支援のみのヘルパーを利用している人は、従来型の訪問サービスから訪問型サービスAに変わるというものです。
サービスA型はヘルパーの資格がなくても3時間の講習を受ければ家庭に派遣することができますが、一か月約3千円事業所の報酬が下がるため、資格のある賃金の高いヘルパーさんを使えなくなり、先の様な事態が今後起きてくることが懸念されます。
訪問サービスA型を受けるNPOは岡崎市内に一ヶ所、シルバー人材センターでは実働しているヘルパーさんは10名。これでは現在生活支援を受けている約500名の利用者さんの希望には答えられません。
デイサービスは週2時間6ヶ月に
デイサービスも変更されます。岡崎市では10月から要支援1の人デイサービスを短期集中型通所介護といって、週1回、一日2時間、内容はリハビリ中心で、食事もお風呂も交流もなしで期間は6ヶ月限定というサービスに代わります。従来型のデイサービスを希望しても受けられません。
短期集中型は、理学療法士がいることが条件になるため、市内では16の事業所しか行えません。
問題は、6ヶ月経ったら、卒業をさせられ、短期集中型も利用できなくなるという事です。
地方自治体は防波堤に
国は、今後も軽度の介護者を介護保険から切り離し、介護保険の負担を削減しようとしています。今度は介護1,2の人にも広げると8月29日の厚生労働省社会保障審議会介護保険部会でもその方針が出されました。
訪問A型に移行することで市の負担は約4千万円、短期集中型のデイサービスにすると2千万円の削減になると答弁しています。
岡崎市の財政力で6千万というお金が出てこないわけはありません。
大切なことは、どちらも選択できる条件を残しておくことです。
鈴木まさ子市議は、自治体が国の悪政の防波堤になり即刻総合事業は撤回し、介護1・2への総合事業の拡大はしないことを強く求めました。