活動紹介 − 活動レポート

【25.02.16】福祉病院委員会視察報告(市議会議員 中根よしあき)

福祉病院委員会の視察で荒川区と三鷹市に行って参りました。

東京都荒川区 「自殺未遂者の支援に向けた医療との連携について」

◎概要◎
自殺未遂をした方をハイリスクグループとして考えており、高度救急救命医療機関と連携して支援するように取組んでいるとのことです。
また、委託という形にはなりますがSNSの活用としてLINEなどで相談できるような体制を整えております。自殺願望のある方に対してどのようにアプローチしていくかが課題という説明もありました。

職員にゲートキーパー研修
また、荒川区は新卒採用の職員に対してもゲートキーパー(「命の門番」という意味であり、自殺予防について理解し、身の回りの人の悩みや体調の変化に気づき、話を聞き、適切な相談機関につなぐことができる人)の研修を行い、その後フォローアップ研修も行なっているとのことです。ゲートキーパーが1人でも増えることで自殺を未然に防ぐことにつながると考え実施しているとのことです。

●考察●
岡崎市としてもの新規採用職員研修の中にゲートキーパー研修を行なうことで、1人でも多くの人が自殺を踏みとどまることができると考えます。岡崎市も若年層の自殺者が多い傾向にあるので、LINEなどで相談できる場所の提供は有効だと考えます。

東京都三鷹市 「三鷹市福祉ラボ どんぐり山について」

◎概要◎
「三鷹市福祉ラボどんぐり山」は特別養護老人ホームを改修して2023年12月に作られた施設です。改修された施設のコンセプトは「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会の実現」となっております。

在宅介護のための施設
「在宅生活を継続したい」というニーズにこたえる施設にしたいという思いがこめられていると説明がありました。ここは3つのセンター【在宅医療・介護研究センター】【介護人財育成センター】【生活リハビリセンター】で構成されております。
【在宅医療・介護研究センター】では先進的な技術をもつ企業などの研究や開発の支援を行うことで在宅生活の継続、介護サービスの室の向上を図ることを目的としております。

介護する側とされる側の研修の場
【生活リハビリセンター】では自宅に近い状況で生活できる環境があり、これから介護する人と介護される人の両方の実証フィールドとなっております。生活のどこに課題があるのか、それをどう解消できるのかが事前に理解できる環境となっております。在宅での介護に不安なく入っていけることで生活上のリスクを減らすことができているとのことでした。今後の課題としてはこの施設を利用したいという人が増えた場合は運用を考える必要があるとのことです。

●考察●
「どんぐり山ラボ」のような環境があれば不安なく在宅介護に入っていけると感じました。在宅介護をしてもらえる体制を整えることはとても重要だと考えます。しかし、介護する側もされる側も初めての経験となることが多いと思います。この施設で普段の生活に近い環境で実際に生活して、どこに問題があるのかを個別具体的に教えてもらうことで、無理なく在宅介護に移行できる研修施設として機能している印象を受けました。


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鈴木まさ子 中根よしあき
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