活動紹介 − 市政情報
【25.08.03】岡崎市の市営住宅事情
大樹寺住宅建替中 〜「住まいは人権」の立場で〜
岡崎市には現在22箇所 ２７１１戸の市営住宅があります。
中之郷荘（中之郷町Ｓ42年）、桑谷荘（桑谷町Ｓ44年）が最も古く、この２か所は、平屋で南側に庭があり、住みやすい住宅でした。老朽化が進み耐震性が不十分で、現在は入居を止め廃止の対象になっています。日本共産党市議団は、入居者の状況を配慮し強制的な退去をさせないよう要求してきました。
次に古いのは若松荘（若松東Ｓ49年）、仁木荘（仁木町Ｓ51年）萱林荘（若松町Ｓ54年）となっており、長寿命化計画で、若松荘・仁木荘は建て替えが予定されています。
近年建て替えられたのは、平地住宅（美合町Ｒ２年）、五本松住宅（美合町Ｒ３年、大平荘・ひばり荘・陣場荘・大池荘を集約）そして現在大樹寺荘の建て替えが行われています。
学童保育を併設
学童保育の不足を受けて、平地住宅、五本松住宅、大樹寺住宅では 学童保育が併設されました。 平地住宅は市が建設した建物に株式会社学童クローバークラブが運営、五本松住宅も独立した建物ＮＰＯおかざき学童が運営、大樹寺住宅は1号棟内の部屋の一角にあり、育成センターとして（株）トライが運営します。
大樹寺住宅１号棟完成
先日大樹寺住宅１号棟の建設が終わり、８月から入居を開始することから、内覧会が行われました。
旧大樹寺荘は６棟あり、戸数２００戸でした。建て替えにより、第１・２号棟９階建て、第３・第４号棟５階建てになりますが、戸数は２００戸と変わりません。
１号棟は69戸あり、１ＤＫ（39�屐砲錬晃諭■横庁望�（47�屐砲�41戸 ２ＤＫ大（53�屐砲錬幻諭⊆岼愡丗弍�２ＤＫ１戸、３ＤＫ（61�屐砲錬幻佑任后�住民にアンケートを実施してタイプ別の割合を決定したということです。
移転と家賃
最終的に第４号棟まで完成するのは令和19年となります。２号棟が完成した時点で、現在旧大樹寺荘に住んでいる方約１２０世帯はすべて入居できるとのことです。
市営住宅の家賃は 入居者全員の所得と、減免（低所得、ひとり親、高齢者世帯）によって決まります。減免制度を利用している世帯は１３３５世帯（22年３月時点）と約半数です。
家賃は所得によって８区分の段階があります。そのうち一番低い一部位の世帯は全体の約75％にのぼります。
建替えて新築になると基準額が高くなり、旧大樹寺荘の一部位の家賃は月額１万２２００円ですが建替え後は２万１８００円と、月額９６００円の値上げになります。６年間かけて段階的に引きあがりますが、低所得の方には、負担が増えることになります。日本共産党市議団は、「住民の方たちの家賃の相談に十分乗るように」と意見を付けました。
物干しの改善
平地住宅が建て替えられたとき、住民から「ベランダの物干しが低くて、シーツなどが干せない。天井から物干しざおをつるせるようにしてほしい」
という要求があり、日本共産党市議団は改善を求めてきました。大樹寺住宅はその要求を受けて、物干しの高さが高くなりました。
募集の状況
市営住宅の募集は、抽選募集と常時募集があります。
６月の抽選では８住宅18戸の募集があり、申し込みは１５８件で、平均倍率８・８倍。人気の高い五本松住宅が38倍、平地住宅が21倍でした。新築に集中しています。
次は、８月４日から抽選申し込みが始まりますが、募集戸数は総数19戸です。締め切りは８月15日です。
常時募集は、３月議会で条例改正された山中荘と舞木荘、仁木荘です。
一人暮らしの年齢要件（60歳以上）がなくなり、若い人の単身世帯も入居できます。
国は責任投げ捨て！「住まいは人権」の立場で
物価高騰や賃金・年金が下がる中で、公営住宅への入居を求める人が増えています。
安価で住みよい公共住宅を求める 国民の願いは切実です。近年、政府は住宅に関する公的責任を大きく後退させ、公営住宅・公団住宅は新規建設を行わず、住宅金融公庫の融資も縮小・廃止するなど、住 宅の供給も、住宅取得のための金融も、「市場まかせ」「民間まかせ」にしてきました。
本来、住まいは生活の基本であり、憲法25条が保障する生存権の土台です。住まいが権利であることは、世界人権宣言や、日本政府も批准している国際人権規約（社会権規約）も認めています。
日本政府はこの道に真っ向から反しています。
日本共産党は、「住まいは人権」「住民こそ主人公」という立場をつらぬく党として、国民の住環境の改善、豊かな居住環境の実現へ、国民のみなさんの運動と力をあわせてがんばります。
